「ことば」の力を思い知らされる一冊

正直言って、この本を読むまで糸井重里という人にほとんど興味を持っていなかった。こんなに魅力的な文章を書く人なら、もっと有名であってもいいのに。いやもちろん、知名度は高いし顔も知っている。ただ、こんなに心に残ることをこんな雰囲気で書く人としては、Toshiは知らなかった。

「ボールのようなことば。」 糸井 重里

「ボールのようなことば。」 糸井 重里

詩でもないしエッセイでもない。1行の文章であったり、長いのでも2、3ページの、つまりはタイトル通り「ことば」という広い意味の表現がしっくりくる。

何が書かれているかというと、これがまた説明が難しいのだけど、たぶん、著者の感じたこと、普段思っていること、ちょっと人に教えたいことなんかを書いたものだと思う。難しい表現や言葉は一切出てこないのだけど、これが実に巧みで正確で、しかも柔らかくて、さらにユーモアもある「ことば」で書かれている。「ことば」のプロだなあ、すごいなあ、と感心した。

ただの言葉遊びの文章は一つもない。「うん、そうだなあ」とか「あ、そう考えればいいのか」とか確認と発見に満ちている。具体的な文章を引用したいけど、Toshiがここに載せるよりも、手に取って最初から最後までゆっくり読む方が効果的にできている本なのでやめておく。手元に置いておき、たまにぺらぺらとめくって読みたい。松本大洋のイラストもいい味出している。

完成度の高い、とてもおすすめの本。

すばらしい。

ボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)
糸井重里
東京糸井重里事務所
売り上げランキング: 4,311
Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Google Bookmarks



2013年10月13日
  最初のページに戻る  

Book Review, エッセイ, 文章, 自己啓発

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

CAPTCHA