働き方改革は生き方の改革

働き方改革ってネーミングがよくないのかもしれない

働き方改革というと、残業をへらすために労働者の効率をひたすら向上させる、みたいなイメージをもつ。でも、ちがった。

小室淑恵の「労働時間革命」と白河桃子の「御社の働き方改革、ここが間違ってます!」を複読してわかった。本当はもっと大きな改革だ。

今後は、子育てや介護をしなければならないから長時間労働できない労働者を切り捨てず、大切にしていかなければ会社は儲けられない。綺麗ごとではなく、そうしないと会社は競争に勝てない。


人口が増えているあいだは経済が発展する。なるべく良いものをなるべく安く作れば大量に売れた。そういう状況だと量が勝負になるから、長時間労働が儲けにつながる。筋肉が多く体力がある男性が稼ぎやすい。

経済が発展してくると子供たちが大学に行って高学歴化し、晩婚になり、少子化し、マーケットは縮む。昔の3種の神器はすでに誰もが持っている。当たり前のものは売れない。逆に良いものであれば少々高くても売れる。数ではなく利幅で稼がなければならない時代。肉体労働ではなくイノベーションを生み出すための労働が必要だ。

イノベーションを起こすためにはダイバーシティーとインクルージョンが重要。であれば、女性は不可欠だ。もはや体力は関係ない。男性が稼ぎやすい時代は終わった。子育てのために女性が会社をやめてしまったら経営的に大損失なのだ。

さらに、これから団塊の世代が要介護状態になる。介護のために長時間労働ができなくなる社員が男女を問わずふえる。そのような社員がやめていくような会社ではイノベーションは起きにくい。

さらに加えて、少子化をくいとめなければ、日本の労働力自体が足りない。女性のための子育て支援は重要だけど、それだけではなく、男性は残業をせず早く家に帰って妻を手伝わなければならない。第二子が生まれるか生まれないかは夫の手伝いの量で決まることが統計的に確かめられているらしい。だから、女性だけではなく男性も定時で帰れる環境にしなければならない。さらに、子育て中の人だけが優遇される会社を目指してはいけない。不公平感が生じて破たんにつながる。つまり全員が組織的に動き、効率よく業務を遂行する意識と制度の改革が必要だ。

まとめてしまうと、長時間労働をやめれば、すべてがうまく回りはじめる。欧米の先進国は既にその方向に進んでいる。日本だけが取り残され、低い労働生産性に甘んじている。そしてなにより、いまの状態は不幸だ。長時間働いて、低い付加価値しか創出できず、給料も上がらない。これを不幸といわずしてなんといおう。

いま必要なのは、生き方の改革だ。単なる残業削減などではない。

さまざまな価値観の老若男女があつまり、短時間労働で高い付加価値を生み出し、早く帰って好きなことをする。さまざまな刺激を受け、視野が広がり、発想が豊かになる。するとまたイノベーションが起きやすくなる。労働生産性は向上し、人口も増える。長期目線と広い視野をもてば、ポジティブなスパイラルが見えてくる。

日本が転換できなかったのは、人口増加期の成功体験が他国に比べて強すぎたから。人が悪かったからではない。すこし視野を広げて、今からでも転換すれば、ガラっと違う国になれる気がする。

P.S.

できれば、転換後の日本に生まれたかったなあ。

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2018年2月10日
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Book Review, 経済, 自己啓発

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